1948年兵庫県姫路市生れ。1972年京都大学法学部卒業。岡山大学を経て1986年京都大学法学部教授、1992年より現職。研究対象は一貫して「変動期における国際法規範の形成」。わが国で「発展の国際法」研究の必要性を主張し、「実質的平等」概念の導入を提唱した。その後、国際規範形成プロセスの研究に進み、ソフトロー概念を批判。他方で1996年よりユネスコ国際生命倫理委員会委員（1998－2002年同委員長）に任命され、世界レベルでの生命倫理の議論と倫理規範の形成に尽力。わが国でもクローン技術規制法やヒトゲノム研究倫理指針をはじめさまざまな生命倫理規範の策定と実施に深く関与。国際生命倫理を二つ目の専門としつつある。生命倫理分野での功績で2002年にフランス共和国学術教育功労勲章騎士章を受けた。
