学会の活動

学術大会

第19回学術大会

「宗教倫理とは何か」

日時
2018年10月6日(土)
場所
京都外国語大学 1号館7階R171

プログラム

8:30

受付開始

9:00

開会

 

研究発表
司会:小原克博(同志社大学)

9:00~9:30

大田祐慈(龍谷大学)

環境批評からみた親鸞の思想

9:30~10:00

釋大智(龍谷大学)

親鸞思想と同朋主義の歴史的展開―柘植信秀を中心として―

10:00~10:30

川本佳苗(京都大学 東南アジア地域研究研究所研究員)

パーリ『律蔵』に描かれる比丘の自殺の動機:第三波羅夷の因縁譚の分析

 

10:30~10:45

休憩

 

司会:高田信良(元龍谷大学)

10:45~11:15

奥山史亮(北海道科学大学)

エラノス会議における宗教倫理の問題

―『ヨブへの答え』に対するエリアーデの書評をとおして―

11:15~11:45

林 研(大阪保健医療大学)

ジェイムズにおける「奮闘的気分」の意味―道徳と宗教の接点として―

11:45~12:15

元春智裕

ロシア哲学における宗教と倫理の問題

―トルストイの「汎モラリズム」の立場を中心に―

 

12:15~14:00

昼食・休憩

 

公開講演

司会:杉岡孝紀(龍谷大学)

14:00~15:00

佐々木閑(花園大学 教授)

「仏教の修行者はなにを目指すのか」

15:00~15:15

休憩

 

15:15~16:15

レスポンス・小田淑子(元関西大学)

質疑応答

 

16:20~16:30

写真撮影

 

16:35~17:45

会員総会

18:00~20:00

懇親会(京都外国語大学 11号館2階ラウンジ)

 

講演要旨

「仏教の修行者はなにを目指すのか」

講師:佐々木閑(花園大学教授)

2500年前のインドで釈迦が創始した仏教は,社会から逃避し,社会通念を拒絶し,社会的幸福を忌避する宗教であった。一般社会で生きることのできない人たちが集まって作る,島社会だったのである。しかしその仏教も,その後の歴史的変遷の中で,大乗仏教¥諸派に代表される世俗宗教へと大きく変容していった。誰もが,日常生活を送りながら参入できる「信仰の宗教」という新たな要素を組み込むことで,世俗的倫理観に順応した全く別の宗教に変容したのでる。前者すなわち本来の仏教は,かなり変質はしているものの,現在のスリランカや東南アジアの仏教国に今も色濃く残っている。そして後者の,世俗化へと大く舵をきった仏教の代表が日本仏教である。仏教の本質を理解するためには,この異なる二つの側面を歴史的視点に立って正しく理解する必要がある。今回の講演では,こういった仏教が含む特殊な状況を明確にし,さらには情報化が進む現代社会において,仏教のどういった面がどのように役立つのかという,仏教の存在意義についても語っていこうと考えている。